補聴器の未来について

2017/10/09
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今回は補聴器の未来について私なりに予想したいと思います。

携帯電話が普及し始めて、25年程経ちます。最初は通話するだけで満足していた方がほとんどだと思いますが、カメラ機能の充実ややインターネット、SNSなどの普及によって、スマートフォンなどは、手のひらに入るパーソナルコンピューター化しています。携帯電話発表の時には一部の人を除いて、ほとんどの方は想像していなかったと思います。

現在の箱型補聴器が出来てから60年程経ちます。40年程前の話です。私の祖父が戦争での怪我の影響で片耳難聴だったのですが、箱型補聴器を買って試してみた所聞こえないと言って、すぐにタンスの肥やしになってしまった記憶があります。現代の補聴器を使用したら効果があったのかもしれませんが、その当時の自分には聴力の知識も無く、現代の最新補聴器も存在していませんので、仕方ないと思うしかありません。

現在までの補聴器の進歩は、主に小型化と音質の向上に注がれてきました。これからも補聴器は改良や進歩を続けていく事は確かですが、現在感じている不便や不都合が改良されていく事によって、もっと補聴器を使用する方が増えていくと思います。これから改良、改善されていく所を考えてみました。

 

調整(フィッティング)が簡単に出来るようになる。

 

現在の補聴器の調整は対面で担当者によって、プログラム変更や調整を行わないといけませんが遠隔操作や通信によって、行えるようになるでしょう。現在でも一部のメーカーは通信によってプログラム変更や調整を行う事が可能です。
ボリュームを一定の期間で自動的に上げる設定も、一部補聴器では行えますが、最初の設定が合っているかどうかは本当に解らないので、使用する事に不安が残ります。

現在は補聴器技能士による細かな調整を、何回か行わないと上手く適合しませんが、将来は検査データを入力するだけで、ほぼ装用する方の満足のいく調整(フィッテング)になる補聴器が開発されていくと思います。今でも上位の機種を選ばれた方の方が調整の回数も少なく適合し易いと感じます。これは人間の感覚や脳の働きに近い音の処理を上位の機種の方が上手に行っているからです。

また、基本的な調整を自分で行えるようになってくると思います。現在でもプログラム変更やボリュームを変える事は出来ますが、元の調整を変更する事は出来ません。一部メーカーではボリューム操作を解析して自動的に基本的なボリューム変更をする機種も販売されています。
補聴器の調整を装用者自身が行う事についてはリスクもあり、聴力の知識の乏しい人が聞こえないから、ボリュームを上げれば聞こえるようになると思い込み、どんどんボリュームを上げてしまうことにより聴神経を痛める危険性もある為、聴力を守る為の対策が必要だと思います。

 

電池交換や充電の回数が少なくなる。

 

最近充電式補聴器が各社から販売され始めて来ましたが、電池寿命が延びることによって電池を交換する回数が少なくなったり、充電の回数が少なくなっていくでしょう。
 

オープンフィッティングの範囲が拡大されるでしょう。

 

補聴器を装用することで耳が塞がれてしまい、使い始めた時には、どうしても耳に物が入っている違和感や自分の声がいつもと違う違和感が出てしまうのですがオープンフィッティングにする事により、違和感が少なくなります。
現在は低音部分の難聴が進行していない、軽、中度難聴の方に対してのみ有効ですが、将来、低音部分の難聴が進行している中度、高度難聴の方にも対応出来るようになるでしょう。補聴器を装用する事によって起きてしまう、違和感や閉塞感が大幅に改善出来ます。技術的にはかなり難しいと思いますが、いつか解決して実用化出来ると思います。

 

メンテナンスの手間が少ない補聴器が開発されるでしょう。

 

耳の中に入る為、必ず耳垢や汗などの影響を受け、専門家による定期的な点検が必要ですが、掃除や点検が不要の補聴器が開発されるかもしれません。汗や水分対策については現在も進歩しています。防水補聴器の種類も増えていくでしょう。
 

価格が低下して、普及率が上がるでしょう。

 

これから平均寿命が延びていく事によって、補聴器を必要とする方も増えていくと思います。また上位機種の機能は、後に中、下位機種に搭載されていくので、機能の充実により、中、下位機種でも満足する方も増えていくと思います。上位機種はますます、機能や音質が向上して、騒音や多人数での会話が理解しやすくなるでしょう。
 

補聴器=携帯電話になるかもしれません。

 

現在でも、スマートフォンに直に接続でき、通話できる補聴器は販売されていますが、補聴器のみで通話出来るようになると思います。別の進化でメガネ型や時計型になり、必要な情報はメガネや時計上のスクリーンに映り、携帯電話は不要になるかもしれません。
 

感音難聴を治療する事が出来るかもしれません。

 

補聴器は基本的に音を大きく聞きやすくする事しか出来ないので、音を感じたり、理解したりする部分に問題がある場合(感音難聴)には、聞こえを完全にする事は難しいのです。補聴器は英語で Hearing Aid となり、文字通り聞こえを補い、聞きやすくする事しか出来ません。補聴器の効果は装用者によって大きく異なってしまいます。

現在の医療の進歩は想像を超えていて、将来、薬や治療によって感音難聴を治す事が出来るようになるかもしれません。
今でも、近視、乱視や老眼も手術で治す事が出来るようになってきました。ただ、手術する事への不安や安全面、費用の問題等から全ての方が行うのではなく、眼鏡やコンタクトレンズに頼る方が多いのが現状です。このような理由から、もし感音難聴の治療が可能になっても、補聴器を選ばれる方も多いと思います。
また眼鏡はファッションや自己演出の一部として、デザインやカラーも豊富にあり、価格設定も様々で積極的に選ばれる方も多く、恥ずかしいと思う方も少ない為、市民権を得ていると感じます。

現在でも人口内耳によって聞こえを改善する方も増えていますが、人口内耳を装用するには難聴の状態が高度、重度であり、補聴器での装用効果が不十分な方などの条件があり一般的ではありません。また効果も装用する方によって様々です。

今は補聴器を上手に活用して頂き、毎日のコミュニケーションに役立てて頂きたいと考えます。

 

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