歌手がしている補聴器みたいな物は?(騒音性難聴について)

2017/10/01

いつもコラムをご覧いただきありがとうございます。コンサートなどで歌手が補聴器のような物を耳につけているのを見ることがあります。あの機械を「イヤモニター」と言い、つけているのには色々な理由があります。

大規模なコンサート会場では、音が出るスピーカーが歌手や演奏者から離れている場合が多く、歌手の耳に演奏の音が届くまでに、僅かですが時間差が出て来ます。この音を聞いてから発声したのでは、バラバラの歌や演奏になってしまいます。その為に「イヤモニター」に電波で直接演奏の音を届けることにより、時間差を無くしていく事が出来ます。

また、コンサートは大音量で長時間行うので、歌手や演奏者にとっても耳への負担が大きく、騒音性難聴の危険性もあります。90デシベルの音を150分間連続して聞き続けると聴神経を痛めてしまう危険性があります。ちなみに普通の声が60デシベル前後、大声が80デシベル前後です。その為に、耳を耳栓の様な物で外部の音を遮断して、適正な音量や音質で耳に届けています。

スタッフの指示もイヤモニターを通じて耳に届ける事で、進行の遅れや変更にも対応する事が出来ます。ほとんどがオーダーメイド品で、各自の耳の形に合わせて作成されていて、最近は衣装やイメージに合わせて装飾することでファッションの一部にもなっています。

少し昔のミュージシャンはこの装置が開発されていなかった為、騒音性難聴になる人も多く、耳鳴りや難聴に悩まされる人も多いと聞きます。ただ、歌手の方でも、「イヤモニター」をつけて歌う事は慣れも必要で、普段私達が聞いている自分の声は気導音(鼓膜から入ってきた音)と骨導音(鼓膜の奥にある聴神経で感じる音)を一緒に聞いていて「イヤモニター」を付ける事により、骨導音を中心に聞く状態になり、耳を塞いでしまう事にもなります。これによって起こる閉塞感で、自分の声が変わって聞こえてしまいます。
少し前にマイケルジャクソンのTHIS IS ITという映画があり、彼がイヤモニターを付けて歌う事を嫌がっていたシーンがあり非常に印象に残っています。他のシーンではイヤモニターをつけて歌っているようでした。

一般の人でも携帯音楽プレーヤーや、スマートフォンの普及で音楽をヘッドフォンで手軽に周囲に気兼ねすることなく、長時間聞き続ける事が出来るようになりましたが、今一度、音量や時間を見直して、大切な聴力の健康を守るようにしてください。

iphoneやipadでは音量制限の設定が出来ますので、是非設定をして下さい。聴力を保護するのには、音量と時間が関係しています。連続して長時間聞き続ける事はなるべく避けて下さい。出来れば、一日一時間(アルバム1枚くらい)を目安にお願いします。聴神経を痛めると現在の医療では治療する事は難しいとされています。また電車や飛行機などで音楽などを聴く事の多い方は、周囲の騒音にかき消されて音量を上げ気味になりますので、ノイズキャンセリングヘッドホン、イヤホンの使用をお勧めします。

 

iphone,ipadの音量制限の設定方法

 

設定⇒ミュージック⇒音量制限⇒調整して下さい。出来れば3分の2位までにして頂くと安全な範囲に収まるようです。

 

iphone,ipadの曲の音量を一定に揃える方法

 

iTunes で「音量を自動調整」をオンにしておくと、すべての曲の再生音量を一定にそろえることができます。古い録音は新しい録音と比べ、基本的な出力音が小さい為、ボリュームを頻繁に変更しなければ一定の音量で聞く事が出来ません。この設定をした方が出力音のレベルをある程度揃える事が出来ます。
設定⇒ミュージック⇒音量を自動調整⇒オンにして下さい。

 

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